「貴明さん起きてくさい。朝ですよ」
まるでそよ風のような綺麗な音色の声。
徐々に覚醒する意識を感じながらゆっくりと目を開けるとそこには優しい笑みを浮かべ見つめてくる女性が見ろしていた。
蒼いショートヘアの一見美しい女性だ。
体を起こし思い瞼を擦りながらも挨拶を交わす。
「ふあぁ……んっ、おはよう。イルファさん」
「早く起きないと、朝ご飯食べる時間無くなっちゃいますよ」
「うん……分かってるよ」
目覚めが浅く未だ眠い目を擦る貴明に、イルファは笑みを漏らした。
「ふふっ。お寝坊さんですね……早く下りてきてくださいね。ご飯冷めちゃいますから。ちゅ」
「っ!?」
頬に感じる柔らかい感触にびっくりした貴明は目を見開き頬に触れた。
眠気など彼方に吹っ飛ぶ程の衝撃だ。
「い、イルファさん何を!?」
「おはようのキスですよ。目…覚めましたよね」
「そ、そりゃー覚めたけどいきなりは……」
「良いじゃないですか知らない仲じゃないんですし」
その言葉に言い返す事も出来ずにいると、満足そうなイルファは笑顔のまま出ていった。
部屋に一人残された貴明は照れ臭そうに髪を掻いて思いに耽る。
(全く……でも、イルファさんとの生活も今日で終わりか……)

彼女の名前はイルファ。
一見普通の少女に見えるがその正体は来栖川が誇る最新型メイドロボHMX-17a通称“イルファ”だ。
本来は彼女の創造主である珊瑚、瑠璃と一緒に暮らしているのだが、生憎二人は修学旅行で家にはいない。
メイドロボの本懐は人に尽くす事。
修学旅行へと行ってしまい尽くす主もおらず二日も空ける家に置いておくにはメイドロボとしては流石に辛いものがある。
その為、珊瑚の提案によりイルファは旅行の間は貴明の家にお世話になる事になっていた。
最も逆に貴明の方がお世話されている側になってる訳なのだが……

着替えを終え洗面所で顔を洗いさっぱりした所で貴明は、一階に降りリビングへと足を運んだ。
「お待たせ」
「いえ、今用意できた所ですから」
何時もの席に着くとテーブルに並べられた食事から美味しそうな匂いが鼻孔に香る。
サラダに、焼き魚、味噌汁にご飯とポチュラーなメニューだが一人でいる時は菓子パンで済ませている貴明にとってご馳走のなにものでもなかった。
「美味しそうだね。頂きます」
「はい、どうぞ召し上がれ。ご飯やみそ汁のお代りはありますからね」
美味しい朝ご飯とイルファの笑顔に勧められるままお代りもがっつりとし心身ともに満たされた貴明は上機嫌で玄関へと向かった。
スリッパから靴へと履き替え学生鞄をイルファから受け取る。
まるで、仕事へ向かう夫と妻のような光景だ。
「お弁当も入れておきましたから、お昼に食べて下さいね」
「ありがとう。助かるよ。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃいませ、貴明さん」
これで二回目のイルファのお見送りを受けながら貴明は何処か照れ臭さを感じつつ学校へと向かった。

昼休み……
何時もならば、珊瑚と瑠璃とで一緒に食べるのだが如何せん二人はこの学校にはいない。
今日も悪友である雄二と一緒に食事を摂っていた。
なのだが……先程から雄二の視線がとてつもなく痛いのが気になっていた。
「何だよ。雄二」
「はぁー……良いよな貴明はよ」
「何言ってんだよ」
「だって珊瑚ちゃん達がいない間、イルファさんと一緒に暮らしてんだろう?俺なんか、帰れば姉貴の小言ばかり……イルファさんに“おかえりなさいご主人様♪ ”とか言われてんだろう?良いよな~~~俺だって一度でいいから言われたいぜ~~~」
「お、おい。ちょっと声が大きい」
二人の会話が聞こえたクラスメイト数名の視線を感じて慌てて注意を促すが自分の体を自分で抱きしめ陶酔した顔をしている雄二には全く耳に入ってなかった。
(こいつはメイドの事が絡むと本当人格変わるな~……いや、壊れるって言った方が良いか?)
だけど、雄二の気持ちも少なからず理解はしていた。
昔までの、貴明ならば“ふーん”と相槌を打つだけだったがイルファと出会い暮らしてみてメイドロボと言う物がどれ程、温かく心地いいか身に染みいていた。
機械とかロボットじゃ無くて、家族として。

「ただいまー」
学校も終わり、自宅へ帰ると何時もはある筈の迎えの言葉が無かった。
「あれ、可笑しいな…何処かに出かけているのかな?」
だけど、玄関にはイルファの靴が置いてある。
家の中に居る事は間違いないのだが……とりあえず、スリッパに履き替え家に上がりリビングへと顔を出してみるがやはりいない。
(庭は……帰る時にはいなかったし違うよな。洗濯物も無かったし)
理由が分からず、その場に考えを巡らせているとふとある生理現象が襲い身震いを催した。
何の事はない、ただの尿意だ。
「と、それよりもトイレに行こう」
イルファがいない事に少しだけ不思議に思ったが、声の届かない所に居るだけもしれないしそこまで気にする事はないだろうと考えリビングを抜け廊下に備え付けてあるトイレへと向かい扉を開けた。

ガチャ

「あ」
「あ」
あ、居た。と、冷静にそう思ってしまう貴明であったが何とも気まずい雰囲気が二人の間に流れていた。
タイミングもなんとも最悪で、丁度尿意を催してる最中なのかちょろちょろと水の流れる音が聞こえてきた。
お互いに固まり沈黙が支配を流れる二人の空気にはその音が良く聞こえた。
微妙にデジャブーを感じているのは貴明だけではない筈だ。
「あ、あの……イルファさん。その………失礼しました」
何事もなかったのようにゆっくりと扉をしめるしか出来る事はなった。
その場を離れることも出来ずに思わず頭を抱え苦悩する様は何とも痛々しい。
そして、暫くしてゆっくりと扉が出てきたイルファは羞恥に頬を染め恨めしそうな目で貴明を見つめてきた。
「貴明さん………」
罰が悪い貴明はイルファと視線を合わせ辛かった。
「その…ご、ごめんなさい……悪気はなったんだけど、えっと」
「これで、私の恥ずかしい所を見られたの二回目ですよ」
一回目は貴明の家だ。
以前はトイレにいるなんて思いもよらなかったし、メイドロボが使用するなんて知らなかったが今回は違う。
完璧貴明の不注意だった。
「おしっこする所を二回も覗くなんてあんまりです」
「別に覗きたくて覗いてる訳じゃないんだけど……」
「でも見ちゃってますよね?」
「それは……はい」
それはもう、ばっちり。
女性の下着と、部屋と、トイレは男にとっての三大の理想郷妄想原なのだから見ない方が可笑しい。
素直に頷く貴明にイルファは今度は何処か意味深な笑みを浮かべて見つめてきた。
「これは何かお返しをしないと、我慢出来ませんね」
「お返しって何をするのさ?」
「ごめんなさいの……ちゅー」
「え?」
「貴明さんからされる事はあまりないので、たまには貴明さんからして下さい。あ、ちなみに拒否権は認めませんよ」
イルファのお願いに貴明は一瞬躊躇する。
決して、イルファとのちゅーが嫌いではないのだけどやはり自分からと言うのはどうにも気恥ずかしい。
今まで何度もしているのにどうにも慣れない。
いや、本音はあまりにも彼女とのちゅーがあまりにも甘美で気持ち良くてハマってしまう事が何よりも怖かった。
ただでさえ珊瑚と瑠璃とも関係を持ち複雑な状態なのだからあまり手を出し過ぎてしまう事も躊躇われるのだ。
それは、珊瑚と瑠璃に対しても言える事だが……
この軟弱さが河野貴明がヘタレと言われる所以でもある。

「本当にしなくちゃダメ?」
「はい、駄目です。私の純粋な乙女心が傷ついちゃいました。貴明さんからの激しい熱い大人のちゅーじゃないと治せません」
「ちょっと、難易度がさっきより上がってない!?」
「気のせいです」
完璧イルファのペースに嵌められ、翻弄され続ける情けない貴明。
これもヘタレと言われる以下略……
「う、うーん……」
「そんなにちゅーはお嫌ですか?」
「い、いやそう言う訳じゃないけど……」
「では、貴明さんは私の事が嫌いと言う事なんですか」
「そ、それこそまさかだよ」
「じゃ、何故躊躇するんです」
その問いも答え辛い……好きだからこそ悩むのだ。
戸惑いと好奇心が鬩ぎ合い、心が大きく揺れる。
淡いアメシストのような綺麗な瞳に見つめられ動く事が出来ない。
「貴明さん……一度だけですから。今回だけです。だから……ね」
「一度……そうだね。うん、分かったよ」
たった一度だけという言葉に貴明は無理矢理納得をさせた。
恥ずかしいけど今回だけ今回だけだからその言葉を何度も心の中で呟く。
肩に手を乗せゆっくりと顔を近づけていく。
夕日で赤く染まる廊下に重なる影。
たった一度だけのキス。
後はこのまま離れれば終わりの筈だった。しかし……
(……イルファさんの唇、柔らかくて暖かくて気持ち良いな)
貴明は久々に触れる唇の感触に離れる事が出来なかった。
それよりももっともっと、触れたいと言う欲求が湧きでてくる。
体中に電撃が走るような感覚を覚え思考がマヒする。
(そうだよ…一度だけなんだから、もう少しは大胆にイルファさんも言ってたじゃないか)
キスと言う麻薬に魅了された貴明は、ただの重ねるだけのキスから一転してイルファの唇の間から舌を滑らせた。
「ん!?」
突然の貴明の行為に体を強張らせる。
思わず離れようとするイルファに貴明は腰に手を回し逆に固めてしまう。
普段の温厚な貴明とは想像も出来ないほど強引且つ力強い行動にイルファは戸惑っていた。
しかし、彼に求められると言う事の方が嬉しく反抗する様子は直ぐに薄れてきた。
結局イルファは貴明にされるままに、口づけを受け入れ続けた。
そのまま暫く経ちゆっくりと離れる。
「……貴明さんのH」
「ごめん」
「躊躇してた割に随分、ハードなちゅーでしたね」
「最もな意見です」
「本当は貴明さんもちゅーがしたかったんじゃないですか?」
「うっ、それは……」
「まるで貪るような感じでしたよ。ずっと我慢してたんじゃないですか」
図星をさされ反論も出来ない。
あれだけ渋っておきながら、結果あのような行動を取ってしまっては何も言えない。
「貴明さん」
まるで心の中を覗くように見つめながら名前を呼ぶイルファに余計に焦りがでてくる。
今更どんな言い訳をしても照れ隠しに鳴る事は必須だろう。
もう貴明は認めるしか選択の余地はなかった。
照れ臭そうに顔を真っ赤に染め上げながらも貴明は小さくコクッと頷いた。
「やっぱり……何時も渋っていたのは照れてたからだったんですね」
「う、うん。なんか歯止めが出来なくなるのが嫌だったから」
「ふふっ、本当はちゅーがしたくてしたくて仕方がなかったんですね」
「そう……なるのかな」
「なら毎日しても大丈夫ですよね」
「え?……マジで言ってる」
「はい、一日最低一回のちゅーですよ。貴明さんも嬉しい事じゃないんですか?」
嬉々として提案するイルファに貴明は慌てて止める。
確かにちゅーは嫌いじゃ無いが、一日一回なんて義務ずけられたら色々とまずい。
「ち、ちょっと待って。流石にそれは………」
「何でですか?貴明さんもしたくて私達もしたいですし、一日一回のちゅーぐらい良いじゃないですか。挨拶するようなものですよ」
「いや、それはちょっと違うと思うよ」
キスが挨拶なんてどこの欧米だよ。
少なくとも日本にそんな風習はない。
「何ですか。はっきりしないですね。貴明さんは私達とちゅーがしたくないんですかしたいんですか。どっちなんです!」
今度は何故か腰に手を当てお叱りモードに入った。
するのは良いけど、ここで了承すれば一日一回ちゅーが決定するだろう。
何でこんな両極端な選択に迫られるのだろうか…?
「別に俺もしたくない訳じゃないけど、そんな一日一回とか決めなくても良いんじゃないかなっと思うんだよ。したい時にすれば良いんじゃかな?」
普通、求愛行動と言うのはそう言うものだろう。
あらかじめ決めてするようなものじゃない筈だ。
当たり前の事を言っただけ、後はイルファさんにどう納得してもらうかを考えていると思いの他呆気なく了承してくれた。
「あれそんな事で良いんですか?」
「あ、うん。そんな決めなくてもしたい時で良いと思うよ」
「そうなんですか……したい時で良かったんですね。理解しました」
納得してた事に安堵をする貴明であったが何か引っかかるものがあった。
見つめるイルファの目がまるで獲物を狙う獣のように見えたからだ。
貴明の直感が警鐘を促し、何かしてはいけない禁忌を犯したような気がしてならなかった。
何故か徐々に詰め寄るイルファに対し貴明は逆に距離を取ろうと後ずさった。
「何で逃げるんですか」
「イルファさんの目が怖いからかな…なんて」
「ふふっ、それは気のせいですよ」
(絶対嘘だ!!目が何時ものイルファさんじゃ無いし!)
今のイルファはあえて言うなら溺愛する瑠璃に対してみせる態度のようだ。
身の危険をひしひしと感じ本能的にイルファから離れようとするがこんな狭い廊下じゃ直ぐに逃げ場は失うだろう。
現に部屋の壁に追い込まれ、もう後ろに進む事は叶わなかった。
「い、イルファさん。何をするつもりなの」
「何って決まってるじゃないですか……ちゅーですよ」
「え!?それはさっきしたでしょう」
「そうですね。でもあれはおしっこを覗いたごめんさいないのちゅーです。今度は、ただいまのちゅーですよ」
「その理屈可笑しくない!?」
「どうしてですか?」
「いや、どうしてって俺言ったじゃん。そんな義務づけしなくていいって」
「言いましたね。ですが、したい時にすれば良いって言ったのも貴明さんですよ」
「は?」
「ただいまのちゅーは建前で、貴明さんとちゅーを私がしたいんです。貴明さんはしたい時にすれば良いって言いましたよね。ですから、したい時にするんですよ。まさか今更、あれは嘘なんだなんて言わないですよね」
「う、嘘じゃないけどさ……これは」
まさかそのような受け方されるとは思ってなかった貴明は完全に固まってしまった。
もう逃げ道無し。
こんな事になるなら一日一回のちゅーを了承した方がマシだったんじゃないかと思えた。
「貴明さんも男なんですから自分の言った事は責任持って下さいね」
本日二度目のちゅー……いや、朝のほっぺも合わせると三度目か。
言葉にも力があると知った貴明であった。

そして、これ以降ことある事に理由を付けてイルファがキスを要求してくるようになった。
一体何回したのか分からないぐらい唇を重ねた。
日が明けイルファが帰る頃にはもう、唇にイルファの感触が残ってるぐらいキスをした気がする。
「貴明さん。短い間でしたけどお世話になりました」
「あ、ああ。そうだね。俺も助かったし、こちらこそありがとう」
玄関でお見送りをする貴明は素直にお礼を言うがキスの嵐の影響か貴明の顔は疲労の色が隠せないでいた。
逆にイルファの顔は生き生きとしているというのに。
「でもこんな朝早く帰るの?もう少しゆっくりしても良いんじゃないかな」
「あら、まだ私が居なくなるのが寂しいんですか」
「そ、そう言う訳じゃないけど………」
「ふふっ、私は姫百合家付きのメイドロボですから珊瑚様達を家でちゃんとお迎えしなければメイドとしての沽券に関わります。帰ってくる前までに掃除も少しはしたいですし」
「そっか」
「はい」
普段お茶目な行動が目につくイルファだが、この拘りはメイドとしての鑑と言うか何と言うか……イルファらしいと言えばらしいかった。
「……」
「……」
暫くの間、お互い何も言わず暫く見つめ合っていた。
にっこり笑顔のイルファに貴明はまたあれが来るかなっと心の中で覚悟を決めていた。
言い方は固いが貴明も決してキスが嫌いな訳でもなくましてや彼女が嫌いなわけでもない。
むしろ、大好きと言っても良い。
ただやっぱり女の子との甘い行為は慣れない……ただそれだけだった。
しかし、
「それではまたです。今度は家に来て下さいね」
「あ、ああ。分かったよ」
「どうしました?」
「な、何でもない。またねイルファさん」
軽く解釈をするだけでイルファは大人しく貴明の家から去ってしまった。
予想外の行動に貴明はちょっと呆けてしまった。
(てっきりちゅーをしてくるかと思ってたのに……ん?これじゃまるで俺も待ってるようなもんじゃないか。何考えてんだ俺)
大人しく家の中に戻る貴明……だが、妙に唇が寂しく感じており一肌が恋しく思ってる事に本人にはまだ自覚がなかったのだった。

そして、夕方…
姫百合家の小さな家主達が元気な声で我が屋へと帰ってきた。
「る~♪」
「ただいま」
「あ、おかえりなさい。珊瑚様、瑠璃様、修学旅行はどうでしたか」
何時ものように出迎えるイルファに瑠璃はぶっきら棒に答えるが珊瑚の方が楽しそうに身ぶり手ぶりを駆使しながら楽しそうに表現していた。
夕飯の用意も済ませ、修学旅行の話に花を咲かせながら食事をしていると妙に瑠璃が落ち着きなくイルファの方を気にしているのが目に付いた。
「どうしたんですか。瑠璃様何か私の顔に付いてます」
「え!?な、なんもあらへんよ。イルファの気のせいちゃうん」
「あらそうだったんですか。てっきり貴明さんと何があったのか聞きたいのかと思ったのですがこの話題は特に言わなくても良かったんですね。朗報があったのですが……」
「いっちゃん、貴明となんかあったん」
「もちろんありましたよ。凄く良い事が……ぽっ。瑠璃様は興味が無いようですが」
「そ、そんな事はあらへんけど……」
「うちはめっちゃ興味ある!なぁなぁ、もったいぶらんと教えてぇーないっちゃん」
意味深な口ぶりに瑠璃の興味は更に高まり珊瑚の方は早く早くと急かしていた。
しかし、イルファは笑みを浮かべるだけで瑠璃の方に視線を向けているだけだった。
「ううっ……」
「どうします瑠璃様」
「う…うちも聞きたい」
「そうですか。なら、お話しましょう。実はですね……」
嬉々として赤裸々に語るイルファの話は遅くまで続き、珊瑚もそして微妙な反応をしていた瑠璃も興味深々に聞き入っていたのだった。

~End~






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